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ELVの解釈【スクラム関連ELVその2】[管理人の闘球部室]

投稿日時:2008/07/11(金) 18:00

第2弾は、第1弾に引き続きスクラム関連のELVについてです。
スクラム関連のELVは、今回は⑬について解説します。

⑬スクラムハーフのオフサイドラインは現行どおりとするが、スクラム近辺にいない場合は、5m背後に下がる。
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これもお題目のとおり、読んだ通りです。(※注: あらためて・・・決して説明手抜きではないっ!)

このELVで注意すべきは以下3点です。注意すべきプレーヤは、もちろん防御側のSH。
防御側のSHが取れる行動は以下の3つとなるようです。
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1,(スクラム内の)ボールを越えない範囲で前に進むこと ・・・これは従来通りですね。
2,他のBKプレーヤ同様、スクラム後方に5m下がること ・・・これは今回ELV⑬の適用で注意事項有り。
3,スクラムを離れない範囲で、自陣側に下がること    ・・・これも注意事項有り。
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1については説明不要でしょう。この時のSHにとってのオフサイドラインはボールの位置です。

2ですが、この行動を取った場合の注意事項として、SHは一旦5m後方まで下がってしまったら、スクラムが
終了するまで、もう戻れません。つまり一旦下がった時点で、他のBKプレーヤと同様SHのオフサイドラインもスクラム最後尾の5m後方に敷かれます。
で、この点は後日要確認なところですが、これってスクラムターンオーバしても解消しない(戻れない)そうです。
・・ということは、この状況(SHが5m後ろに下がってる状況)でスクラムターンオーバしてマイボールになった場合、
パスアウト等のアクションはスクラム最後尾のNo.8辺りがしないといけない、ってことになるのかな???

そして3も注意事項があります。
この場合、スクラム周囲から離れない範囲で「ボール-と自陣スクラム最後尾の間」を行き来できる。
”スクラム最後尾”の正確な解釈としては当初から解釈の修正があり、
→スクラムを離れなければNo.8を(後方に)越えてもOK
ということになったので(最初は越えては駄目と解釈されていた)、SHはテール側においてはNo.8の真後ろ
に立つのはOKです。
なので、ブラインドサイド側をディフェンスケアしたい場合は、No.8より後方で、かつスクラム周囲から離れない
範囲でブラインドサイド側にポジショニングすることは可能です。
ただ、SHがスクラム周囲からどれ位離れると「近辺じゃない!」と判断されるかは、正直レフリーによる個人差が出ることが予想されます・・・ここは実践で感覚養わないと駄目ですね・・・。
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それと上記の3に関連した話で、攻撃側がスクラムサイドアタックを仕掛ける場合についての補足です。
今回のELVにより、ディフェンス側のSHが上記3のとおり、スクラム周囲を離れられないので、相手SHのオフサイドを誘発するような行為は反則を取られるようです。これってシチュエーションとしては殆ど8-9が想定されてると思うのですが、具体的なイメージでいうと、8-9を仕掛ける際に、SHがあまり早くに開くような動きをすると反則を取られる、という解釈になると思われます。ただ、この点も全てはタイミングの問題なので、レフリー判断の個人差が相応出てくることになるのでしょう。
・・・”スクラムから離れない程度”って具体的に”何m離れたら駄目”って規定してほしいところですが明確な基準無し、全てはレフリーの判断ってのは、とっても厄介な話です。

以上がELV⑬についてです・・・まだ2つ目なのに、既に脳みそオーバフローしそう・・・。
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